8.不動産の測量と売却
相続の前後において、財産の中心にある不動産の使い道を考えて、その使い道を実践できるように、不動産の健康状態を保つことは、非常に重要なことです。
特に、相続開始後の一定期間に、しかるべき価格で不動産を売却できるようにしておくこと、そのために、不動産の確定測量が済んでいることが、特に重要と言えます。
1.土地の境界問題
相続する土地について、隣接する土地の所有者と土地の境界線をめぐってトラブルに発展するケースもあります。隣地人との長年の確執から、境界問題を残したまま相続に突入すると、いざというときに処分することもできません。
土地家屋調査士は、測量技術があるのはもちろん、境界問題の背景となる法律にも通じ、かつ、こんがらがった人間関係をほぐす人間力も試される重要な専門職です。
2.相続した不動産の売却
相続した不動産の使い道がなく持てあます方、逆に、相続税支払いのためにやむなく手放さなければならない方もいるでしょう。
いずれにしても、不動産を相続した後というのは、不動産を処分するにあたり、いくつかの税制上の優遇があります。これらをうまく利用して、売却するのがよいです。