9.はじめての生前相続対策
ここでは、生前相続対策をはじめてお考えになる方に向けて、概括的にお話していきます。それぞれ、詳細をご説明する章もありますので、ご参考にされてください。
1.円満相続の準備
相続では、遺産の評価や分割方法をめぐる意見の違いや、長年の因縁を宿した相続人間の関係を原因とする話し合いの膠着など、何かと問題が発生する可能性があります。
残された家族の円満な相続に向けて、お元気なうちに、できることを少しずつ調えていくことをお勧めします。
2.遺言の利用方法
残された家族や大切な人に想いを伝えるために、そしてご自身の遺産をめぐって争わないように、お元気なうちにきちんとした遺言書を作成されることをお勧めします。
3.贈与の利用方法
相続対策として意外に有効なのが生前贈与です。
現在、年間110万円以下の贈与は課税されず、申告も不要なため一番シンプルな相続税対策となります。それ以外にも各種の特例制度があり、上手に活用すれば相応の節税につながります。
4.成年後見制度の利用方法
一口に相続対策と言っても、相続税対策や、遺言などの財産承継面だけの手当てでは足りません。加齢により一人で生活するのが困難な方に対しては、成年後見制度をはじめとする、身上監護や財産管理面での手当てが必要です。
5.民事信託(家族信託)の利用方法
相続対策の真打ちとして注目されている民事信託(家族信託)。信託制度が、他の制度より優越する場面は多々あります。上手に利用すると、他の制度では解決できない課題も解決できます。
>>上手な民事信託(家族信託)の利用方法 について詳しくはこちら
6.生命保険を活用する
相続税は金銭で一括納付をすることが原則になっています
不動産やその他の動産で納付すること(物納)は条件付きとなりますし、物納はなかなか認めてもらえないのが実情です。また、売却して金銭に換価することも本望ではないことが多いでしょう。
そういったときに、よく対策として使われるのが「終身性の生命保険」です。保障が一生続くため、死亡時に必ず保険金が受け取れ、現金が手元に残ります。
7.相続税の試算と納税資金の確保
相続対策として「財産評価額を下げる節税対策」を中心にやる方がいますが、相続人が相続税の納付で困らないために、「納税資金準備対策」を優先的に実施すべきだと言えます。
節税より、納税対策を優先するべきだとご指摘するのも、よりよい相続対策を知っていただきたいと願う、弊事務所の特徴です。
まずは、相続税の試算をしたうえで、納税資金の確保の仕方を考えてみましょう。
>>上手な相続税対策(試算・納税準備・評価減) について詳しくはこちら
8.当ウェブサイトにたどり着いた方のよくあるお悩み
当ウェブサイトをご覧になっている方のよくあるお悩みを想定して、事例でお話してみます。
① 遺言書を書いておきたい
② 遺言書の見直しをしたい(その遺言、ひとりよがりな内容になっていませんか?)
③ 自分は遺言を書くべきなのかを知りたい
④ 相続税はどのくらいかかるのでしょうか
⑤ 相続税の節税対策がしたい
⑥ 相続税の遺産分割対策・納税対策を実践したい
⑦ 生前贈与を進めたい
⑧ 相続の生前対策と言うけれど、何から考えてよいかわからない