16-1.相続への想い
1.当事務所の心意気
相続開始後の諸手続きを総合的にサポートする、いわゆる相続コーディネート業務について当事務所で心掛けていることは次の点です。
① 関係者様全員の心の安寧を実現し、相互のご縁が切れないように配慮すること
② 法律で乱暴に処理せず、知恵とセンスで本当の意味での解決案をご提供すること
相続の問題は、関わる専門家の資質と心意気によって、関係者様を幸福にも不幸にもします。当事務所では、お客様のお悩みを「処理」するのではなく、本当の意味での「解決」を目指しています。
2.当事務所から、皆さまへのメッセージ
当事務所は、心の底から、これから相続に臨む皆さまに、次のメッセージを発しております。
1)相続は、子育ての集大成です
譲る心と感謝の気持ち、相続問題を軟着陸させるに最も必要なものです。故人が遺した財産に感謝するとき、自ずと譲る心が芽生えます。権利を主張すればいいというものでもありません。相続問題は、譲ったかたが幸せになります。
そんな真理を知っているのでしょうか、譲る心と感謝の気持ちを予め備えたお子さまたちならば、何の憂いもなく円満相続です。しかし、その答えが出るのは、残念ながら私たちが旅立ったあとです。
2)本当に遺すべきは財産ではなく、ご家族の心の安寧です
財産の多寡にかかわらず、相続争いは起きます。相続財産の大部分を分割困難な不動産が占めていることと、戦後に築かれた個人の平等意識が原因です。
遺言があれば、未然に防げるご家族の混乱が多々あります。生前贈与で、分割方法の道をわかりやすく示すことも可能です。生命保険で、代償分割の代償金を中心人物に残してやれることもできます。生前の準備は、少しの労力で抜群の効果があるのが嬉しいです。ご家族の心の安寧にも責任を果たして、大往生といきたいところです。
3)想像力がご家族を救います
ご自身が旅立つ時のこと、そして旅立った後のことを想像できないのが人間です。ただ、人は必ず死に、その死がいつやってくるかわかりません。交通事故に遭う可能性、自宅が火災になる可能性、企業ならば個人情報が漏れる可能性、取引先が倒産する可能性など、人はいろいろなリスクを想定し、保険に入るなどして備えています。ただ、それが100%起きて、かつ、その時が不定期であるという、ある意味最もリスクの高い自らの死に対してしっかり備えている方は非常に少ないです。
生命保険に入っているから大丈夫です、という方がいらっしゃいます。しかし、相続はお金だけで解決できる問題ではありません。また、仮に生命保険だけに言及するとしても、それぞれの環境により、最適な契約者・被保険者・受取人の組み合わせがございますから、相続対策の中で見直しを検討するべきです。
自らの死を考えたくないお気持ちはわかりますが、ご自身の想像力が、ご家族を救います。